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年月日:2009年2月28日(土) 行程: 土山峠(07:37)〜辺室山(08:31)〜物見峠(09:23)〜三峰山(10:45)〜不動尻(11:43)〜鐘ヶ嶽(12:44)〜広沢寺温泉入口(13:39) このところずっと陰鬱な天気が続き、週末も雨または曇りの予報であったため、どこにも行かず勉強でもするつもりで遊びの予定を立てないでいた。金曜の夕方になって土曜日のみ晴れるとの予報を聞き、急遽山歩きの準備開始。現住所ではプリンタを持っていないので、地形図を頭に叩き込んでいく。丹沢では今のところ登山道以外歩くつもりはないし、どこも良く整備されているので、地形図無しでも問題なし。 本厚木駅前06:55発の宮ヶ瀬行きバスに乗った。朝方は空はどんよりとして、山はかすみ高いところには雲がかかっていいた。徐々に山に近づくと、雪が積もっているのが見えた。前日、東京でも一時降雪したから当然予想されたことではあるが、果たしてボロボロのカジュアルシューズで歩けるだろうか?乾燥しているときは山歩きにトレッキングシューズなど不要であるが、深く積雪しているときはそれなりの靴でないと歩くのは無理だ。凍結はしていないと思われるので、本日の山歩きは積雪量次第ということ。無理ならば途中で引き返す。 バスには中高年登山者が10名程度同乗しており、煤ヶ谷で3名が降りた。単独行の男性がバス中で大山に関するメモを確認していたので彼は大山へ向ったのであろう。残る2名は後で三峰山で遭った。土山峠で自分以外に数名のグループも降りた。目的地は同じか? バス停近くの登山道入口から急登りして尾根上に出る。今回歩くコースは丹沢で最もヤマビル生息密度が高いとされている地域であるが、今の季節は余計なこと気にせず素晴らしい雰囲気の尾根歩きが楽しめる。植林が多い尾根東側斜面にシカを一頭見た。丹沢でシカを見たのは今回が初めてだ。笹が生えていない山なのに、シカはいったい何を食べているのであろう。 丹沢三峰 積もっている雪はシャーベット状で、陽射しはなくても少しずつ融けているようだ。先行者が1名いて、自分の雪上の足跡は泥がついて汚いのに先行者の雪上の足跡はきれいだ。形が少し不鮮明であることから察するに、自分よりも1時間以上先行して出発したと思われる。 辺室山のコースは階段が少なく、雪が積もった斜面ではふんばりがきかない。登りはなんとかなるとして、下りは滑って転びそう。東丹沢はもろい凝灰岩の山であり、浸食で急峻であるがために富士山の火山灰が積もっていないので塔ノ岳〜蛭ヶ岳のような泥んこ道にはならない。雪さえなければ安全に歩ける。早く太陽が照って欲しいものだ。 辺室山・三角点 尾根上は樹木が間引いてあり、落葉期の今なら落葉樹の梢越しに周囲の山々を眺めながら快適に歩ける。落葉広葉樹林は間引かなくても土壌の健康状態を保てるはずだし、今時薪を取ることはしないであろうから樹木が間引いてある理由が判らない。日照を増やし地表の温度を上げて登山道傍らのヤマビルを駆除するためなのかなと思ったのだが、西側の急勾配の斜面一帯で間引きが実施されているのでそうでもないらしい。 宮ヶ瀬方面 土山峠から物見峠に至るまでに少なくとも石祠が3つある。 仏果山方面 物見峠方面に下る場所はスズタケが繁茂する。登山者が階段を敬遠するものだから階段がスズタケ薮に埋もれ、その脇に踏み跡が続く。 三峰山(左から南峰、中峰、北峰)と大山(右奥) 物見峠は狭くて見晴らしも良くない。煤ヶ谷方面から上がってきた登山者の足跡があった。これで先行者は3名。 物見峠から南下すると尾根が痩せて丹沢主脈を見渡せる場所がある。蛭ヶ岳も確認できた。 丹沢主脈遠望 稜線上の登山道両側に樹木が残っていて見た目は危険を感じないものの、尾根西側(唐沢川側)の浸食が激しくて明らかに足元の真下が抉れていると思われる場所がある。いずれは登山道もろとも崩落してしまうのではないだろうか。下の写真は既に樹木が崩落してしまった場所。 物見峠から南下した地点にある尾根西側斜面崩落地 北峰に尾根がぶつかる場所で休憩していた先行者2名に追いつき、お先に急登開始。積雪量は4cm程度で、三峰山越えには支障なさそう。鎖場が多くベテラン向きとのことであったが、良く整備されているし、足掛かりのない垂直な危険箇所は無いので、石裂山(私が二度と行きたくない山の一つ)に較べればはるかに安心して辿れる。 三峰山・山頂 山頂は狭いとの話であったが、そうでもない。いつもは多くの登山者で賑わうために狭く感じてしまうということらしい。先行者は既に南側に下山してしまっていた。見晴らしが良くないし雪で座る場所もないので、当方も滞在5分程度で下山開始。 地形的に三角点峰を中峰と呼ぶのが相応しいと思われるのだが、三角点峰が南峰とされていて南側の910m級ピークには名前が無い。無名の910m峰の肩からかろうじて近くのピークを確認できる。 三峰山・三角点峰 大山を遠望 陽射しで温度が上がり、バラバラと落ちる樹氷のシャワーの中を下る。尾根から別れて沢筋に下り始める地点はまだ雪が残っていて、全コース中もっとも緊張を強いられた。階段が傾斜をもっており、縁の丸木もツルツルで、とても滑りやすい。 谷太郎川源流にあたる沢は高いところまで石積みの堰堤が多く築かれている。古くから治山工事が施された歴史があるようだ。どことなくハガタテ平から古峯神社に下る地蔵沢沿いの登山道の雰囲気に似ている。ただし、岩石は花崗岩ではなく、グリーンタフと呼ばれる緑(青)色がかった凝灰岩だ。ヤマビの生息密度が高そう。 ミツマタ咲き始め(不動尻にて) オオバヤシャブシ?の雄花(山ノ神トンネル近辺) 鐘ヶ嶽に登る破線路入口は山ノ神トンネル手前であったと記憶していたのに、それらしきものを見かけぬままトンネルを抜けた。反対側(広沢寺温泉側)に簡易トイレがあり、登り口がある。急傾斜に九十九折に設けられた登山道は狭い。尾根上に出てしまえば山頂までのんびりお気楽な尾根歩き。 この山の南側斜面も全て樹木の間引きが行われている。一般には落葉広葉樹の森を維持するためにシイ・カシ・タブの類の照葉樹が伐採されるものだが、この山では何故か照葉樹が残されているようである。この山も暖かい時期になると落ち葉の上にヤマビルが多数ユラユラと立ち上がる気味悪い場所らしい。原因の一つは照葉樹による日陰、もう一つは大勢の登山者による献血だろう。シカだけが悪いのではなく、人為的な要因も大きい。 手軽に歩ける人気のハイキングコースとあって山頂に至るまでに下ってきたハイカーの数は20名を超えた。 鐘ヶ嶽山頂 山頂直下の七澤神社 神社からの下りは鐘ヶ嶽から切り出したといわれる凝灰岩の石段が続く。古い信仰の歴史を持つ山だそうで、参道脇には幾つもの奉納物が立つ。昭和5年に建てた軍服姿の小嶋勇さんの像がちょっと不気味だった。全山、照葉樹がやたらと多くて参道が暗く陰気な山であった。 鐘ヶ嶽を構成する凝灰岩は三峰山とは性質が異なっているようで、参道には写真のようなタマネギ石が多数露出していた。 鐘ヶ嶽の凝灰質タマネギ石 最後は梅の花の香りを楽しみながらのんびり里を歩いて広沢寺温泉入口バス停到着。 |
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