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年月日: 2009年5月5日 猪苗代湖東岸を南下して栃木に戻る途中、腹ごなしに五万堂山に登ってみることにした。五万堂山は上戸浜の南側で猪苗代湖に出張っている山である。 37年前の中学一年生時、春の遠足の目的地がこの五万堂山だったのだが、何故か山には登らず、湖岸道路を歩いて五万堂山南側麓の斜面で昼飯を食って帰ってきただけ(猪苗代町最南端、小檜山さん方のある場所)。風の強い日で猪苗代湖には白い波頭が立ち、当時はシェルターが整備されていなかったので道路まで波しぶきがかかっていたっけ。 中学時代に友達からこの山の上に何かあると聞いたことがある。当時、山上の建造物と中腹の道が見えたような気がするが、記憶が定かでない。現在は樹木が生長して全く確認できない。ずっと興味を抱きつつも、なんとなく余所者が入りにくい雰囲気があってずるずると訪問を先延ばしにしてきた。前回帰省した時に、登り口にある建物が民家ではなくお堂らしきことを確認済み。入り口に縄が張られていないので未舗装道路に進入しお堂前の見晴らしのよい広場に車を停めた。 お堂の名は・・・(記憶がいい加減だが)錦水不動尊とかいう名だったように思う。車の新しいタイヤ跡は林道をほんの少し登った場所で途絶える。その先も谷筋に道が続いているようだが両側から丈の高いチマキザサが覆いかぶさっている。外部の者が無断で入山することを禁ずる旨の立て札有り。山登りが目的だから特に見咎められることもあるまいと思ってチマキザサに覆われた道に進入。 チマキザサが濃いのは雪が溜まりやすい谷筋だけで、数十mも登ると笹薮は消えてすっきりとした広葉樹の森となる。林道の状態も良好でそのまま頂上まで行けると思えたのだが、奥の院で終点となった。 奥の院 裏手に水場があり、その先に続く細い獣道のような踏み跡は途中で不鮮明となる。山頂まで残り100mもなさそうなので、斜面を直登。頂上は広くなだらかで薄い笹薮の林床である。林の奥にマヤの遺跡のごとき廃墟が見えてきた。 山頂の建造物 建造物の傍らに三等三角点有り。正体不明の建造物はただの鉄筋コンクリート製ではなく、コンクリートが剥がれた部分を見るとワイヤーを斜めに巻いて補強してある。ごつい換気窓は開閉機構を持たず、二階に上がるには内部の壁から飛び出た手すりを登って吹き抜けを通るか、もしくは建物外壁にある手すりを登るしかない。住居目的でないことは明らかだ。内部には古いこいのぼりが巻きついているだけで、建物に関する手がかりは全くなかった。また、周囲には建設時に物資を運び入れるときに用いたはずの道路跡が確認できない。山頂に至る踏み跡すら見当たらなかった。最近人が訪れた痕跡は、建物上部に取り付けられた三角点測量用の支持台のみである。 南西方向は猪苗代湖にズドンと落ち込んでいるので樹木越しではあるが眼下に猪苗代湖が広がる。もしここに展望台でもあったら素晴らしい眺めであろう。37年越しの懸案を片付けて満足し順調に下山。天候に恵まれ、連休の良い締めくくりとなった。 |
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