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zoom RSS 奥多摩から秩父へ(奥多摩駅〜石尾根巻道利用で七ツ石山〜雲取山〜三峰神社)

<<   作成日時 : 2016/11/06 23:54   >>

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年月日: 2016年11月5日、6日

行程: 奥多摩駅着(22:43)〜奥多摩駅出発(22:55)〜石尾根縦走路登山口(23:40)〜三ノ木戸山近くで軽食休憩(01:05)〜六ッ石山分岐(02:10)〜将門馬場で巻道に入る(02:30)〜1620mピーク南の倉戸山・榧ノ木山分岐(03:22)〜鷹ノ巣山西の避難小屋(03:44)〜1704mピーク南の峰谷・赤指山分岐(04:35)〜七ッ石山(05:06)〜雲取山山頂(06:30)〜白岩岳(07:45)〜お清平(08:10)〜霧藻ヶ峰(09:07)〜三峰神社(10:09)〜バスで三峰口駅まで移動〜熊谷・大宮経由で14時台に帰宅

このところ週末の天気が好くないこともあって時間と金かけてどこかに出かけようという気が起きなかった。この週末は土日ともに好い天気が予報されている。降雪する前に標高の高い場所を歩く最後の機会となるかもしれない。

雲取山を経由して秩父と奥多摩を縦走してみたいと思うが、以下の個人的な事情で実行に移せずにいた。

@ 早朝の奥多摩方面は登山者で混雑する。 → うるさい連中が多くて通勤よりイライラする。
A 公共交通機関利用では日帰り困難 → 山小屋は嫌い。テントは寒く且つ不快。

夜に奥多摩に向かう登山者は少ないであろう。奥多摩は登山道の整備状態が良いので夜間に奥多摩駅から歩けば@もAも解決できるのではないか。そんなことをふと思いつき、奥多摩駅から最寄りの登山道を調べてみた。

奥多摩駅近くから七ッ石山に続く長大な尾根(通称、石尾根)にはいくつものピークがあって、これを忠実に辿ったら時間がかかるし体力を消耗する。幸い、この尾根には巻道が整備されている。夜間はどうせ景色が見えないのであるから巻道歩きの方が良い。巻道を利用して奥多摩駅から雲取山まで往復した方の記録(*1)を参考にさせていただいた。この方は健脚者と思われ、奥多摩駅から雲取山まで全長19.5q、標高総和1800m以上を6時間台で走破している。自分にはそのままあてはまらない。夜間でもたつく可能性を考慮して所要時間7.5時間を見込んだ。日の出に合わせて雲取山に到着するには前夜の23時前に奥多摩駅を出発する必要がある。

長時間行動する場合は登りで無理をしないことが肝要。発汗しやすい体質であり、激しい運動で過度に発熱すると悪い汗がダダ漏れ状態になる。地力があるから当日はなんとかなるとしても、数日後に抵抗力が落ちて扁桃腺が痛くなったり上唇にヘルペスができたりする。体に良いのはうっすらと汗が滲む程度であって、汗がしたたり落ちるのはオーバーペースなのである。気温の高い夏場は制御不可能だが、じっとしていると凍えるくらいの今の季節は登るペースと衣服でまめに体熱を調整できる。


帰りは秩父鉄道の三峰口駅まで歩ければ本望だが、三峰神社からの下りと舗装路歩きはきついであろう。翌日の仕事に影響が出ないよう、三峰神社からバスを利用することにする。最も早い便が10:30発。霧藻ヶ峰と三峰神社の区間以外は歩いた実績がある。着替えの時間込みで雲取山から三峰神社までの移動に4時間あれば十分。



後日、ウェブ記録を調べてみたところ、2016年6月にほぼ同じ時間帯・ルートで歩いた先行記録がありました。良く知られた場所ばかりなのでルートの詳述はしません。写真やルートの説明は他者記録を参照されたし。

5日夜は適温。快晴で月明かりが無く満天の星がきらめく。オリオン座とシリウスをこんなに長時間眺めたのは初めて。流れ星も見えた。

車道を歩いて確実に登山口に移動。標高650m以上の高みに存在する石垣群、配水施設跡らしきもの、及び神社がちょっとしたアクセントになっている。事後に見た情報(*2)に拠れば、絹笠(きのかさ)集落の跡であるとのこと。

六ッ石山までとにかく発汗しないことを心掛けて熱冷まししながらゆっくり登っていった。巻道の状態は良く、勾配のきつい斜面に設けられている区間も問題なく通行できた。夜半過ぎに徐々に風が強まったが、巻道は風裏となる尾根の南側斜面にあり快適。

単三型電池一本使用の小型懐中電灯で足元を照らして黙々と歩く。ヘッドランプも所持していたが使う機会はなかった。落葉した樹林のスリットを介して夜空の星や麓の灯りがきらめく様子が面白くて退屈しない。将門馬場側から振り返ると東京方面の夜空に六ッ石山の黒々としたシルエットが浮かぶ。これ以外に山の姿を意識する場所はない。

暗闇にボワッと不思議な灯りが見えた。近づくまで鷹ノ巣山西の避難小屋周辺の登山者のテントであることに気付かなかった。鈴の音で起こしてしまったと思う。乞容赦。

七ッ石山の登りで息が上がった時にかすかに頭痛の予兆を感じ、早めに頭痛薬を服用。幸い夜間で視覚の刺激が少ないため頭痛の発症はなし。

七ッ石山から雲取山に向かう尾根は西側から強い風が吹き抜けていた。七ッ石山からブナ坂に下る際、雲取山方面にすばるの如くボヤっとした灯りが見えた。ヘリポートに張られた数多くのテントの灯りなのであった。ヘリポート周辺で20張以上。奥多摩小屋周辺にも30張以上。こんなに入山しているとは驚いた。風でテントが激しく揺れて眠れなかったのではないか。乾燥した風が吹いていたため霜は降りなかったが、一か所で霜柱を見た。

早朝なら山頂で数名程度しかいないだろうとの期待は甘かった。前日雲取山荘に宿泊したと思しき登山者が続々雲取山から下ってくる。紅葉の時期の磐梯山ほどではないにせよ、すごい数だ。ヤマレコやYAMAPのような簡便なハイカー向けSNS普及の影響なのであろうか、一頃に較べて登山する若者が増えていることは確かなようだ。

三度目にして初めて富士山を見ることができて満足。富士山の写真を撮るだけなら小雲取山の南の肩が最適な撮影地と思う。鷹ノ巣山の真上に赤いお日様が浮かぶ光景も面白い(樹木が邪魔で写真は撮れず。)。


画像



人の姿が写り込まないように証拠写真1枚撮って山頂を素通り。5年前バラクチ尾根経由で周回した時は誰にも遇わなかった。あれは奇跡的なことであったのだな。

最高の条件で歩いた場所を同じ季節同じルートで再訪することはない。大佐飛山がその典型例。できるだけ美しい姿を記憶に留めたいし、良い記憶を汚したくない。雲取山が都会の雑踏のごとき状態であることには幻滅したが、その点を除けば今回以上の条件は望むべくもない。三方からの雲取山登頂も達成し、奥多摩から秩父に向けて歩いてみたいという願望もミス無く100%計画通りに達成できたのだ。ここに来ることはもうあるまい。

5年前のお清平周辺の林床は枯れ死したスズタケのストロー藪であった。現在はストローが朽ちてすっきりしている。群落を成していない矮小な笹の葉が点在するのでスズタケが完全に死滅したということではなさそう。今後どう変化するのか興味あるところだ。

紅葉は標高1,000m以下が見ごろ。山の紅葉よりも三峰神社に植栽されているイロハモミジの紅葉が見事。駐車場入り待ちの観光客の車で三峰観光道路の上りで大渋滞が発生していた。

以下は参考情報

(*1) 「クライミングトーク」から雲取山-石尾根(日帰りで往復する)


(*2) 「奥多摩を歩く」から三ノ木戸山(さぬきどやま)


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