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zoom RSS 中川散策・その4(吉川駅 〜 藤の牛島駅)

<<   作成日時 : 2018/03/31 18:15   >>

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年月日: 2018年3月17日(土)

今回は前回歩いた区間の下流側を訪ねてみる。

少なくとも大落古利根川との合流点より上流域は自然発生的な河川ではなくただの人工的な水路で、訪ねる価値は低そう。一方、中川の西側を並流する大落古利根川は中川の一支流の排水路と位置づけられてはいるが、江戸時代に上流の会の川を締め切るまでは利根川そのものであった訳で、かつての流路がそのまま残されている。よって、今回は大落古利根川を主に歩いて見る。

地形図をざっとみて主要なポイントだけ確認して昼ごろに家を出た。武蔵野線の吉川駅のすぐ西側を中川が流れる。大落古利根川の左岸沿いに移動すれば迷うことなく藤の牛島駅に到着する。歩く距離もちょうどよく、何も問題ないはずであった。

武蔵浦和駅の南向きで日光が眩しい武蔵野線ホームに立っているうちに、天気の良い休日にお決まりの頭痛の予兆を感じた。頭痛薬を持ってくるのを忘れたので目的地に到着するまでじっと眼を閉じて視神経を休ませることに専念。吉川美南駅の北口に降りてみるとなんだか様子がおかしい。周りに人家はなく田園が広がっているのみ。少なくとも近くに中川が流れているようには見えない。下車すべき場所をてっきり吉川美南駅と思い込んでいたし、眼を閉じていたため中川を渡ったことに気付かずひとつ先の駅まで来てしまった。いきなりケチがついて面白くないが、こんなことでもなければ吉川南なんて一生来なかったであろうから、この機会に一駅分歩いてみるのも悪くないと思った。結果的には、歩道がなくて車がビュンビュン通る危険な道を歩いただけ。何も得るもの無し。

吉川駅から線路沿いにまっすぐ中川には行けない。適当に歩いて武蔵野線の南側で中川堤防に至った。この辺りは大落古利根川と元荒川を合せて川幅が広い。吉越橋は土手から上がれないのでその上流側の吉川橋で中川右岸側に移動し、すぐに元荒川を渡って中島地区に入った。

付け替え中の吉川橋
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元荒川合流点
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中島とは江戸時代以前に利根川と荒川に挟まれていたことに由来する地名なのだろうか。

吉川市が中川を越えて西側に飛び出ている場所(須賀地区)がある。須賀地区と越谷市との境界がかつての利根川の蛇行の跡そのもので、上流側の大部分が埋め立てられ、一部が現在の新方(にいがた)川の最下流部になっている。現在の国道4号線から離れたところに国道4号線の名を付した道路が孤立して存在する。現在の4号線の混雑を緩和するために春日部の4号バイパスと16号線の交差点を終点とする道路(東埼玉道路)を建設する計画らしい。今回の歩きで最も楽しみにしていた場所である。

現在の新方川最下流部は一見ただの排水路であって自然の地形は残されていない。いくつもの船・ボートが繋留されているが、全く使われている様子がない。

新方(にいがた)川最下流部
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新方川を渡ると建設中の東埼玉道路に近づく。東埼玉道路が完成しているのはこの辺りまでで、その先は道路建設予定地らしき場所に沿って進むと川にぶつかった。大落古利根川の蛇行の痕らしき場所は見当たらなかったし、地図を所持していないのでこれが大落古利根川なのか中川なのか判らない(帰宅後に地形図で確認したところ、蛇行の跡を忠実にトレースできていた。)。川の名を確定するためにひとまず下流側の橋に移動。なんとまだ中川であった。大落古利根川分岐点目指して菜摘しながら上流に移動。

大落古利根川の合流点近くに在る管轄表示
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大落古利根川の合流点は自然の林が残されていて雰囲気がよろしい。この辺りの大落古利根川は西から東に流れており、土手内側の菜の花の咲き具合が川の左右で一週間以上の違いがある。左岸側はどこも菜の花の黄色が目立つ一方、自分がいる右岸側は冷え冷えとしてまだ一本も開花していない。

大落古利根川(大字増森付近)
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右岸堤防の道は狭く、たまに自動車が通ると人が草の茂みに逃げなければならない。その代り、荒川みたいにサイクリング族がいないので概ねのんびり歩ける。

横井堀排水機場近くの橋(名前不明)を過ぎると右岸側に公園と斎場があり、道も河川敷も広く開放感がある。この辺りに境地垣根添なる変わった地名があるのだが、ウェブで調べた限りではその由来には行き当たらなかった。

大落古利根川は基本的に河川敷に樹木が存在せず、葦の茂みも無い。かといって農地や運動場として利用されている場所もない。単に排水路として重機で整地し且つまめに管理しているように見受けられる。

斎場付近の河川敷にはノウルシの自生が見られる。

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古利根堰で左岸側に移動。古利根堰から水を汲み上げて逆川(葛西用水)に流している。逆川はなんと新方川及び元荒川とサイフォン構造(伏せ越し)で立体交差している。元々は灌漑目的だったようだが、現在はこの辺りに農地がないので県営葛西用水路土地改良区下流地区地盤沈下対策とどういう関係があるのかよく判らない。

古利根堰
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今回の訪問時は渇水状態で普通の浅い川の流れにしか見えなかったが、古利根堰上流は松伏溜井と呼ばれ、大落古利根川に満々と水が貯えられるらしい。どうりで堰上流側の河川敷には草も生えていない訳だ。左岸側は長大な桜並木があって桜祭りが開かれるそうな。でも、北越谷駅から歩いて4q以上あるから、遠くからわざわざここまで来る人はいないだろうな。

右岸側の土手で野鳥の大群が索餌していいた。街中でこれだけの数の野鳥を見るのはめずらしい。その場を過ぎて数分程経った時、野鳥の大群がピーピー鳴きながら上流に飛来し200m位の範囲に一斉に着水。壮観であった。とっさのことで写真を撮る余裕なし。現地の説明板に拠ればヒドリガモという種らしい。粗く数えたところ、その数およそ400羽。

ヒドリガモ
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左岸側を歩くと日射を遮るものが無いため顔の左側だけ日焼けしそう。おまけに日が西に傾いて水面の照り返しがつらい。土手歩きをあきらめて、川とつかず離れずの車道歩きに切り替えた。赤沼地区で東側にこんもりとした丘を視認。人の姿が見える。公園のようだ。川沿いに歩くのに飽きていたので高みに惹きつけられる。適当に西進して県道10号に至り、県道を南下して『まつぶし緑の丘公園』に入った。よくもまあこんなでかい土盛りをこしらえたものよ。県内の公共工事で発生した残土を利用したものであるそうだが、産廃は埋められていないのだろうか。丘の上に立って周囲の平地を俯瞰。中川の位置を確認し、公園北側から抜けて中川に向かった。松伏町から春日部市にかけて、土曜日でも操業中の中小部品加工の工場が幾つも存在する。


中川そのものに見るべきものはなく、約4.5km黙々と歩いてようやく東武野田線の鉄橋を確認。中川を離脱して適当に歩いて日暮れ前に藤の牛島駅到着。

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