山野・史跡探訪

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zoom RSS 姫筍採り、大倉川再訪、羽黒山詣で、その他

<<   作成日時 : 2018/06/09 22:54   >>

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年月日: 2018年6月4日〜8日

現在勤務している会社の制度により、5年毎に勤続表彰のリフレッシュ休暇取得の機会がある。取得する・しないは個人の自由だが、取得しないと上司に迷惑がかかるし、表彰金も出ない。権利というより義務に近い。休暇取得中にだれか代わりをしてくれればよいが、上司含めてそんな人はいない。休んだ分自分の首を絞めることになる。年次休暇すら満足に取得できていないのに、まとめて5日も休まなければならないとは実にありがた迷惑な制度である。定年まで2年を切った。リフレッシュ休暇設定でこんな気苦労するのも今回が最後だ。

組織の業務スケジュールを調整して休むならここしかないというタイミングで休暇を設定し、レンタカーを予約した。ちょうどネマガリダケの筍採りの季節。親父の付き添いを第一優先とする。

初日(6月4日)

週間天気予報では6日(水)に雨が予報されていた。筍採りに行くなら晴れの4日が良かろうと考え、3日夜に途中まで移動し、早朝に猪苗代の実家に到着。前回帰省した時は宇都宮市の鬼怒川で満開であったハリエンジュ(ニセアカシア)が、猪苗代ではちょうど一ケ月遅れで満開を迎えていた。猪苗代町がこんなに外来種のハリエンジュだらけだったことを初めて認識。父が用事を済ますのを待って10時半頃に筍採りに出発。エゾハルゼミの鳴き声につつまれた林の中で3時間弱ネマガリ藪中をゴソゴソ。例年より季節の進行が早いし、クマも食べるので、採り頃の筍が少ない。伐採を契機に勢力を拡大したネマガリダケ(チシマザサ)藪もカラマツが大きく育って地上に届く日光が減るにつれて衰退しつつある。この場所に採りに来るのはこれが最後になりそう。

 
2日目(6月5日)

大倉川の奥に最後に訪れたのは大滝を見るのを目的に遡行した2009年のこと。2011年の原発事故の影響で未だに大倉川では禁漁が続いている。最奥の入川地点のさらに奥にネマガリダケの筍の採集地が在るのだが、しばらく出荷対象にならなかったであろうからで荒れてしまったのではないだろうか。今どのような状態になっているのか興味があり、9年振りに独りで大倉川を再訪した。

林道ゲートまで大倉川右岸の林道を車で進み、ゲート前の駐車地から歩いていく。現在大がかりな工事は行われていないはずだが、林道の状態は非常に良い。林道の主に山側に湿地が点在しており、最も水気の多い場所にはサワグルミ、その外側のやや水捌けの良い場所にトチノキが目立つ。林床ではヤグルマソウが優勢で、一斉に開花しつつある。珪石鉱山事務所跡の手前の湿地にはクリンソウの群落がみられる。

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分岐から珪石採掘場に向かう道は全く使われている様子が無く藪化しつつある。一方、2009年当時は敷き詰めたかのように白い珪石が目立った直進する道は真新しい林道に変貌し、つい先日も車が入り込んでいた形跡有り。どうやら平成23年(2011年)に珪石採掘場から下る支沢に砂防堰堤を建設する際に林道を再整備したようである。では、真新しいタイヤ痕は何なのか?ネマガリダケの筍採りが復活したということか?重い筍背負って急な山道下るだけでも重労働だ。林道使用の許可を取って終点まで車で移動しているのではないかな?。

大倉川への下降道の踏み跡の様子は2009年時と変わらない。沢歩きの服装に着替えて遡行開始。

気温が高いが、上流の雪解け水が幾分混じっているようで水が冷たい。禁漁になって久しく魚が多いのではと期待していたのだが、大場所では全くその姿を見ない。川中の石の上に大きな鳥糞の痕が残っているので、開けた大場所のイワナは全てカワウに食われてしまったのではないか?平水時はチョロチョロとした流れの分流の浅い水たまりでかろうじて一匹だけ魚の姿を確認した。同じ禁漁河川でもイワナが多数繁殖している藪沢とは大違い。

大倉川を飽きずに遡行できるのはせいぜい標高1020mの最後のカーブまで。その先延々と続く大岩だらけの単調な渓相を見ると気が萎える。もう一度大滝見るためにここから片道3km も往復する意欲は湧かない。仮に挑んだとしても、9年前同様に股関節に少なからずダメージが出るだろうし、体力も持たない。あっさり退却決定。

退却地点(奥に日向ー)
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戻る途中で日除けのフードを落としたことに気付いたけれども、探しに戻る気にはなれなかった。

今日も山中で誰にも遇わないだろう。雰囲気独り占めして植物観察しながらのんびり戻ろう。

1252 ポイントと1340 ポイントの間から下る沢が懸ける滝
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ノビネチドリ
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ミゾホオズキ
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ホウチャクソウ
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植林地に残されたカツラの株
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3日目(6月6日)

前日まで雨が予報されていたのだが、南東北の天気予報が曇りに変わった。山形県は会津よりも天気が好さそうだ。当初は一旦さいたまに戻って何処かに出直すつもりであったのだが、せっかくの機会なので未訪問の羽黒山に詣で、学生時代を過ごした仙台を廻って帰ることに決めた。

先ずは土湯トンネルを経て福島盆地に移動。国道13号方面に向けてフルーツラインを進んでいくと、昨年開通した東北中央自動車道の福島大笹生(おおざそう)IC〜米沢北IC間が無料であるとの表示があった。これを利用しない手はないな。おかげであっという間に米沢盆地に抜けて大幅に時間短縮。

山形県は福島県に較べて昔から一般道の道路事情が良い。その後も尾花沢新庄道路でスムーズに尾花沢に移動し、最上川沿いの国道47号に入った。月山の白い姿が薄曇りの空に浮かぶ。このルートは2年前にも通っているのだが、その時は夜だったため、最上川を実際に目にするのは初めて。水量豊富で雄大な流れだ。

至る所おびただしい数のシシウドの白い花が目立つ。毎年コゴミ採りに行く日当たりの良い斜面にシシウド(たぶんミヤマシシウド)が多数芽を出しているのを見かけるが、平地でこんなにシシウドが繁茂する様を見たことがない。食用にならないのでいままで関心の対象にならなかったが、群落が一斉に開花した様子は見事なものである。シシウドに彩られた最上川の光景はよい思い出になるだろう。

シシウド
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清川から立谷沢川沿いに南下。立谷沢川は雪代がゴンゴン流れていた。鉢子の北側では同じ地点から南に月山を、そして北に鳥海山を眺めることができる。

立谷沢川と月山
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鳥海山
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羽黒山から月山8合目に向かう月山高原ラインは積雪のため4合目から先が通行止めのことで、月山に登る選択肢はなくなった。一応、どんな所なのか様子見。ブナを主体とした鬱蒼とした原生林を登っていく。午後5時前に工事関係者の車が続いて下ってきたのですれ違う際にヒヤヒヤ。たいして広くない道路だが、夏期は8合目までバスが運行するとのこと。4合目にゲートが在り、バイクが9台置いてある。工事関係者が本日使用した形跡はない。何に使うのだろう。山菜採りかな?

4号目ゲート前
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月山高原ラインを歩いて100m程度登ってみた。これだけ残雪豊富であるのに雪の消えた場所にはめぼしい山菜は見当たらないし、樹林の藪も概ね薄い。4合目ゲート横の残雪の傍らに水芭蕉が咲いていた。

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月山牧場を経て下り、翌日の出発点となる宿坊街の様子を把握してから宿泊地へ。

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4日目(6月7日)

羽黒山案内図
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5時半頃に羽黒山表参道の歩きを開始。歩き始めが登りではなくて祓川を渡るために下っていくところが変わっている。

爺杉
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国宝・羽黒山五重塔は爺杉から見える場所に在る。平成30年4月28日㈯〜11月4日㈰ の期間、「国宝・羽黒山五重塔特別拝観」と「羽黒三所大権現秘仏初公開」が行われているとのこと(午前8:30から)。7月14日からは夜間のライトアップも行われるのだそうな。五重塔入り口から見ると特別拝観用の足場が設けてあって写真撮影には不向き。

爺杉から見た五重塔
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最も太い爺杉の樹齢が約1,000年とのこと。杉並木の杉の樹齢は350年から500年だそうだ。倒れたり枯れたりした場所に新たな苗を植えていないようだが、果たして500年後にはどうなっていることやら。

参道の両側にはミヤコワスレが可憐な花を咲かせている。人為的に持ち込まれた植物だが、日陰に強いので生育に適しているらしく、特に手入れされている様子はない。

汗をかかないようにゆっくり登っているが、平日の早朝故に後続者は現れず静かだ。キツツキのハンマー音が響き渡る。


参道の様子
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二ノ坂茶屋の手前でほら貝の音が響いた。見上げると白装束の一団が山頂に向けて出発するところであった。

松尾芭蕉縁の地ということで、松尾芭蕉が逗留したという南谷に寄り道。山腹を横切る道はぐちょぐちょした箇所多し。道にクモの巣が張っているので誰も居ないのであろうと思ったら、なんと3名のカメラマンが三脚立てて芭蕉の句碑の方にカメラを向けている。挨拶しただけなので彼らがどこから来て何を撮っていたのか不明。

参道の左側にモノレールが上がってきている。参拝客の宿泊所、食事処として利用される斎館が終点である。食材を運ぶのに用いているのであろう。

三社合祭殿では先ほど見た白装束の一団が祈祷中。羽黒山は一応神社ではあるが、神仏習合の色が濃くて神社でも寺でもないような雰囲気。

三社合祭殿
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山頂滞在中にハイカー1名と散歩者1名が現れた。これから大勢の参拝客が登ってきそうだ。羽黒山有料道路を通って月山ビジターセンターに抜け、車道を歩いて戻ろうと思った。羽黒山有料道路は歩行禁止とのことだが、その横に下っていく参道らしき道がある。立派な杉並木があるので旧い参道らしい。表参道のよう案内も階段もないが一応整備されていて問題なく歩ける。落ちていた小枝を前に突き出してクルクル回してクモの巣を除去しながら進む。羽黒山有料道路と再び接近する場所の標柱には「東北自然歩道・羽黒山修験のみち」と彫られている。そして羽黒山有料道路から来る踏み跡が東北自然歩道を横切って表参道の方向に向かう。おそらくこれが南谷に向かう裏道なのであろう。しばらく辿ってみたが、高度を下げていくので途中で引き返した。

「東北自然歩道・羽黒山修験のみち」
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「東北自然歩道・羽黒山修験のみち」をさらに下っていくと吹越神社と吹越籠堂を経て車道に出る。その正面が荒沢寺である。「東北自然歩道・羽黒山修験のみち」は羽黒山の案内図に載っていないが、後で月山ビジターセンターでもらった出羽三山のパンフレットでは「奥の細道古道(旧月山参拝道)」として説明されている。吹越籠堂は秋の峰入りの際に山伏達が籠って修行する道場とのこと。今回試した表参道と組み合わせて周回するコースはお薦め。

今日は快晴で暑いのなんの。宮城県の方が涼しかろうと、東根から関山街道を通って仙台入りしたが、こちらも同様に暑い。眠気覚ましに大倉ダムに立ち寄り。

船形山
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大倉ダムから泉に抜ける道に入り、最高点近くで分岐する林道の木陰で1時間程度昼寝。その後、泉ヶ岳や国見峠等の思い出の場所を訪問。大学院修了後34年振りなので、主な場所は思い出せるがどこもかしこも発展してすっかり様変わり。仙山線を横切るときの地形に見覚えがあるのだが、当時は国見駅なんてなかったし、樹木が鬱蒼として灯りの無かった山道が住宅街に変貌していた。

国見峠は道路からの見晴らしが良い場所であったが、今は住宅だらけで眺望悪し。峠の日本山妙法寺の仏舎利塔に初めて寄ってみた。清澄山の仏舎利塔と同じ。どちらも日蓮宗の寺である。仏舎利塔は全国で64基あるのだそうな。

日本山妙法寺の仏舎利塔
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東北大の青葉台キャンパスを通って八木山へ。八木山動物公園もベニーランドも健在。すぐ近くに3年間住んでいたけれども縁がなかったな。

長町に下って国道4号に入り、福島県の退屈な4号線を白河まで一気に南下し、勝手知ったる国道294号と県道を飛ばして喜連川の静かな場所に移動。


5日目(6月8日)

特に栃木での予定無し。昨日時間が遅くて入浴できなかったのでどこか日帰り温泉を利用したいが、どこも10:00からの営業である。暇つぶしに那珂川の入川地点を新たに3か所開拓した。若鮎大橋の上流側の左岸岩盤が減水で露出。たくさんのアユが石垢を食む姿が見えるが、まだ小さい。天然遡上アユの釣りが本格的に可能になるのは7月に入ってからだろう。

南平台の観音の湯(¥450)に入ってから烏山地区に移動。減水で流れが単調になっており、一度底石が動くくらい大雨がないと釣りに来る価値はなさそう。アユの数は多いが、今のところ、今シーズンの那珂川のアユ釣りは期待薄。

女房の実家の猫へのみやげにマタタビの葉を収穫して帰宅。

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